乃村寧音(のむらねおん)のブログ

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ラヴェルの命日

今日は大好きな作曲家

モーリス・ラヴェルの命日です

 

ラヴェルの最期の様子は時代も近いことから(1937年没)

わりと詳しくいろんな本に書いてあるのですが

本当にとてもとても可哀想で

 

それに……

「わたしの頭の中にはたくさんの音楽が流れているのに、それを書くことができない」

と語ったラヴェルの音楽は

いったいどんなものだったのか

きっととても素敵だったのだろうなあと

 

そして記憶を失ったラヴェル

自分の曲をきき

「とてもいい曲だね……誰の曲だろう」

と言ったという話も

とても悲しいです

 

でも肉体を離れたら

きっともとに戻って

今頃きっと生まれ変わって

また作曲をしていたりしないかなとか

思ったり

 

ラヴェルの曲のどこが好きかと尋ねられたら

説明が難しいのですが

 

もちろん理屈抜きに単に好き

胸にずきずきと響くから

なのですが

 

なんとなくですけど

ラヴェルの曲には

孤独があるなあと思います

胸の中に

絶対に誰も入れない小さな部屋……がある

感じ

 

悪い夢がさめないみたいな

何度扉を開けても出られないみたいな

そういう小さな部屋

 

やっぱり上手く書けないなー

 

とくに小品とかピアノ曲

短い曲にそう感じます

 

ボレロやダフ二スとクロエのような、きらびやかな管弦楽曲

ラ・ヴァルスも

道化師の朝の歌も

好きだけど

 

今日は命日なので

 


Ravel: Menuet sur le nom d'Haydn, Gieseking (1954) ラヴェル ハイドンの名によるメヌエット ギーゼキング

 

とっても好きな曲

 

何度扉を開けても出られない感じがするでしょう?